輪廻転生とは?
輪廻転生(りんねてんせい・りんねてんしょう)とは、
あの世に還った魂がこの世に再び生まれてくることです。
魂はなぜ、何度も肉体に宿るのか?
それは、物理界という分離感の強い世界でも、
「自己の完全性」を認識・表現するためです。
もともと神をかたどった「神の子」である人間は、
四世界*を自由意志で移動できる特権を得ています。
*四世界とは、カバラ哲学(生命の樹)での世界観。
・流出界(神界)
・創造界(天使界)
・形成界(心理界)
・活動界(物理界)
さて、神が何層もの世界を創造した理由は、
一体と分離の両極性の世界を創ることで、
各世界で多様性のある経験をするためです。
特に下位世界である物理界はコントラストと分離感が強く、
戦争や競争や飢餓や貧困や病気や奪い合いなどが、
さも正当性がある現象・行為のように見えます。
そんな四世界の中でも分離感の強い物理界で、
様々な経験を積むための乗り物が肉体です。
一方の魂とは、人間の本質そのもので、
個別化された「意識」と言い換えることもできます。
「意識(私はある)」が四世界を旅し、
最終的に「自己の完全性」を悟るのが輪廻転生の目的です。
天国のメリット・デメリット
心理界以上(いわゆる天国)の世界では、
「類は友を呼ぶ」引き寄せの法則がタイムラグなしに発動し、
自分と同じ想念を持った存在ばかりがそばに集まってきます。
心を磨き上げた人にとっては、
そこはまさに天国に感じられるでしょうし、
心が濁っている人にとっては地獄でしょう。
しかし、いくら天国に住んでいたとしても、
そこで学べることは物理界に比べて少ないのです。
物理界に住まう僕らも、幸せばかりが続くよりも、
トラブルがあってもそれを乗り越えたときの方が、
その経験から多くを学べます。
物理界では「私」とはまったく違う考えの人も、
まったく望みもしない戦争や貧困も存在します。
そんな「私」と「あなた」とのコントラストの強い物理界では、
天国では学べないことを多く学べるのでしょう。
「私」と「あなた」とのコントラストが強いからこそ、
「私は何物か?」がより一層明らかになり、
その後は高らかに自己を表現できるのです。
仮にもし、世知辛いこの物理界で、
「私は完全である」と確信を持って宣言できたのなら、
上位世界では易々と自己の完全性を表現できるはずです。
したがって、神は、人間を憎んでいるからエデンの園から、
分離と争いの強い物理界に追いやったわけではありません。
むしろ、信頼できる「我が子」だからこそ、
物理界での経験を人間に任せていると言えます。
そして最後に忘れてはいけないのは、
僕らは、”自ら望んで”「今、ここ」にいる、ということ。
誰も望まずにここにいるわけでも、
被害者なわけでも原罪を負っているわけでもありません。
ただ、僕らは自分の生まれてきた意味を、
一時的に忘れてしまっているだけです。
だから、恐れることはないのです。
せっかくなら、物理界での苦しみ・悲しみも含めて、
色々味わい尽くし、魂(意識)を成長させたいですね。
まとめ
- 魂は「自己の完全性」を悟るために輪廻転生する
- 魂≦意識(私はある=I am that Iam.)
- 分離感の一番強い物理界では最も効率的に学べる
- コントラストのおかげで「私」が何者か明確になる
- 「自ら望んで、私は『今、ここ』にいる」
